血液検査項目と疾患の組合せで正しいのはどれか。
血液検査項目と疾患の組合せで正しいのはどれか。
- ⑴ CK-MB 末梢動脈疾患[PAD〈peripheral artery disease〉]CK-MBは心筋に多く含まれる酵素で急性心筋梗塞の指標です。末梢動脈疾患は足関節上腕血圧比などで評価します。
- ⑵ D ダイマー 深部静脈血栓症〈DVT〉Dダイマーは血栓の分解産物で、深部静脈血栓症や肺血栓塞栓症で上昇し、除外診断にも用いられます。
- ⑶ eGFR 慢性閉塞性肺疾患〈COPD〉推算糸球体濾過量は腎機能の指標です。慢性閉塞性肺疾患は呼吸機能検査で1秒率などをみて診断します。
- ⑷ NT-proBNP 間質性肺疾患〈ILD〉この物質は心臓の負荷に応じて分泌され、心不全の指標として用います。間質性肺疾患の指標ではありません。
- ⑸ SP-D 慢性心不全〈CHF〉サーファクタント蛋白Dは肺のII型細胞由来で間質性肺疾患の指標です。慢性心不全との組合せは逆になっています。
解説
正しい組合せはDダイマーと深部静脈血栓症です。Dダイマーは血栓が線溶を受けて生じる分解産物で、深部静脈血栓症や肺血栓塞栓症で上昇し、値が低ければ血栓を否定する目的で用いられます。他の組合せはいずれも対応する疾患が異なります。CK-MBは心筋に多い酵素で急性心筋梗塞の指標、推算糸球体濾過量は腎機能の指標、脳性ナトリウム利尿ペプチド前駆体N端フラグメントは心不全の指標、サーファクタント蛋白Dは間質性肺疾患の指標です。検査値は産生される臓器や組織と結びつけて覚えると混同しにくくなります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-08_09.html)を加工して作成