口すぼめ呼吸の指導で正しいのはどれか。
口すぼめ呼吸の指導で正しいのはどれか。
- ⑴ 吸気を延長させる。延長させるのは呼気です。吸気は鼻からゆっくり行い、吐く時間を吸う時間の2倍程度にすることを目標にします。
- ⑵ 呼吸数を増加させる。1回の呼気が長くなるため呼吸数は減少します。呼吸数を増やすと呼気時間が足りず効果が得られません。
- ⑶ COPD 患者に適用する。呼気時に気道内圧を高めて末梢気道の虚脱を防ぐため、閉塞性換気障害である慢性閉塞性肺疾患に適した方法です。
- ⑷ 機能的残気量を増加させる。肺内に閉じ込められた空気を吐き出せるようになるため、機能的残気量は減少します。増加するという記述は逆です。
- ⑸ 頰を膨らませるように指導する頬を膨らませると口腔内で圧が逃げ、気道への効果が失われます。頬は膨らませず口をすぼめて吐くよう指導します。
解説
正しいのは慢性閉塞性肺疾患の患者に適用することです。口すぼめ呼吸は、鼻から吸ってから口をすぼめてゆっくり長く息を吐く方法で、呼気時に口腔内に軽い抵抗をつくって気道内圧を高め、末梢気道の虚脱を防ぎます。その結果、閉じ込められていた空気が吐き出され、機能的残気量は減少して動的な肺の過膨張が軽くなります。延長させるのは呼気であり、呼吸数はゆっくりになるため減少します。頬を膨らませると口腔内で圧が逃げてしまい気道までの抵抗にならないので、頬は膨らませないように指導します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-08_09.html)を加工して作成