55 歳の男性。1 か月前に急性心筋梗塞で入院し、経皮的冠動脈形成術を受けた。退…
55 歳の男性。1 か月前に急性心筋梗塞で入院し、経皮的冠動脈形成術を受けた。退院後に在宅において実施する全身持久力運動で正しいのはどれか。
- ⑴ 運動頻度は週2 回以内とする。週2回以内では効果が乏しく、心臓リハビリテーションでは週3回以上、可能なら毎日の実施が勧められます。
- ⑵ 1 回10 分以下の運動を勧める。10分以下では持久力の改善が得られにくく、20分から60分程度を目安とします。分割して積み上げる方法をとることもあります。
- ⑶ Borg 指数11~13 の運動を勧める。ボルグ指数11から13は嫌気性代謝閾値付近の安全な強度に相当し、心筋梗塞後の在宅運動の目安として推奨されています。
- ⑷ 拡張期血圧120 mmHg では運動が可能である。拡張期血圧120ミリメートル水銀柱は運動開始の中止基準に該当する高値です。降圧を図ってから再評価します。
- ⑸ 運動強度は最高酸素摂取量の10~20 % で実施する。最高酸素摂取量の10から20パーセントでは強度が低すぎて効果が得られません。おおよそ40から60パーセントが目安です。
解説
正しいのはボルグ指数11から13の運動を勧めることです。心筋梗塞後の在宅での全身持久力運動は、自覚的運動強度でボルグ指数11の「楽である」から13の「やや強い」の範囲が目安とされ、これは嫌気性代謝閾値付近の安全な強度に相当します。頻度は週3回以上、可能なら毎日が推奨され、1回の運動は準備と整理運動を含めて20分から60分程度をめざします。運動強度は最高酸素摂取量の40から60パーセント程度が一般的です。拡張期血圧が120ミリメートル水銀柱と著しく高い場合は運動を開始してはいけません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-08_09.html)を加工して作成