22 歳の男性。大学の野球部に所属している。右上肢の投球動作時の違和感を訴えて受…
22 歳の男性。大学の野球部に所属している。右上肢の投球動作時の違和感を訴えて受診し、理学療法が開始された。図に示す手法で伸長される筋はどれか。
- ⑴ 棘下筋棘下筋は肩関節外旋の主動作筋です。外旋を伴う位置では短縮する側になるため、この手法で伸長される筋ではありません。
- ⑵ 棘上筋棘上筋は肩関節外転に働く筋で、伸長するには内転方向へ導く必要があります。図の外旋を伴う挙上位では伸ばされません。
- ⑶ 小円筋小円筋は棘下筋とともに外旋に働きます。外旋方向への操作では緩む側になるため、伸長される筋には該当しません。
- ⑷ 前鋸筋前鋸筋は肩甲骨を前方に引き上方回転させる筋で、上腕骨には付着しません。上腕の位置を変える手法では選択的に伸ばせません。
- ⑸ 大円筋大円筋は肩関節の内旋・内転・伸展に働くため、外旋を伴う挙上位で伸長されます。投球動作で硬くなりやすい筋の代表でもあります。
解説
正答は大円筋です。図の手法は上肢を挙上あるいは外旋・外転方向へ導いて肩の後方から下方の筋を伸ばすもので、この位置で最も伸長されるのが大円筋です。大円筋は肩甲骨下角から起こり上腕骨小結節稜に付き、肩関節の内旋・内転・伸展に働くため、その逆方向である外旋を伴う挙上で伸ばされます。棘上筋は外転、棘下筋と小円筋は外旋に働く筋であり、外旋方向への操作では短縮側になるので伸長されません。前鋸筋は肩甲骨を胸郭に沿って前方に引く筋で、上腕骨には作用しないため対象外です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-08_09.html)を加工して作成