前頭葉の損傷による高次脳機能障害で生じるのはどれか。 2 つ選べ。
前頭葉の損傷による高次脳機能障害で生じるのはどれか。 2 つ選べ。
- ⑴ 視覚失調見ている物へ手を正確に伸ばせなくなる症状で、頭頂葉の障害で生じます。前頭葉の症状ではありません。
- ⑵ 肢節運動失行中心前回を中心とする運動野の周辺の障害で生じ、手指の巧緻性が落ちて動作がぎこちなくなります。前頭葉の症状です。
- ⑶ 触覚失認触っただけでは物を認識できなくなる症状で、頭頂葉の体性感覚野の周辺の障害で生じます。
- ⑷ 相貌失認顔を見ても誰であるか分からなくなる症状で、後頭葉から側頭葉にかけての障害で生じます。
- ⑸ Broca 失語下前頭回の後部の障害で生じる非流暢性の失語です。話す量が減り、たどたどしい発話になります。
解説
正解は⑵と⑸です。肢節運動失行は中心前回を中心とする運動野の周辺が障害されて生じ、手指の巧緻性が落ちて動作がぎこちなくなります。ブローカ失語は下前頭回の後部の障害によるもので、話す量が減ってたどたどしい発話になる非流暢性の失語です。いずれも前頭葉の損傷で生じます。視覚失調は頭頂葉、触覚失認は頭頂葉の体性感覚野の周辺、相貌失認は後頭葉から側頭葉の障害で生じますので、部位が異なります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-08_09.html)を加工して作成