呼吸の生理で正しいのはどれか。
呼吸の生理で正しいのはどれか。
- ⑴ 呼気時に横隔神経の活動電位が生じる。安静時の呼気は肺と胸郭の弾性による受動的な過程です。横隔神経の活動電位が生じるのは吸気時になります。
- ⑵ 迷走神経が亢進すると気道抵抗は低下する。迷走神経が亢進すると気管支平滑筋は収縮しますので、気道抵抗は上昇します。低下するという記述は逆です。
- ⑶ 肺コンプライアンスが増加すると機能的残気量は減少する。肺が膨らみやすくなると胸郭とのつり合いの位置が広がる側へ移りますので、機能的残気量は増加します。
- ⑷ pH が上昇すると酸素はヘモグロビンから解離しやすくなる。pHが上昇すると酸素解離曲線は左へ移動し、ヘモグロビンは酸素を離しにくくなります。解離しやすくなるのはpHが低下したときです。
- ⑸ 呼吸商は単位時間あたりの二酸化炭素産生量と酸素消費量の比である。呼吸商は単位時間あたりの二酸化炭素産生量と酸素消費量の比です。糖質だけでは1.0、脂質では約0.7になります。
解説
正解は⑸です。呼吸商は単位時間あたりの二酸化炭素産生量を酸素消費量で割った比で、糖質だけを利用したときは1.0、脂質では約0.7になります。安静時の呼気は受動的な過程ですので横隔神経の活動電位は生じませんし、迷走神経が亢進すると気管支は収縮して気道抵抗は上昇します。肺コンプライアンスが増すと機能的残気量は増加し、pHが上昇すると酸素はヘモグロビンから離れにくくなります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-08_09.html)を加工して作成