温痛覚の経路はどれか。
温痛覚の経路はどれか。
- ⑴ 脊髄小脳路脊髄小脳路は筋紡錘や腱器官からの情報を小脳へ伝える上行路で、意識にはのぼりません。温痛覚のように大脳皮質へ届く経路ではありません。
- ⑵ 皮質脊髄路皮質脊髄路は大脳皮質からの随意運動の指令を脊髄へ伝える下行路です。感覚を伝える上行路ではないため、温痛覚の経路にはなりません。
- ⑶ 前脊髄視床路前脊髄視床路は粗大な触圧覚を伝える経路です。外側脊髄視床路と並んで走り名前も似ているため、伝える感覚の種類で区別する必要があります。
- ⑷ 網様体脊髄路網様体脊髄路は脳幹の網様体から筋緊張や姿勢の調節に関わる指令を伝える下行路です。感覚の伝導路ではありません。
- ⑸ 外側脊髄視床路温度覚と痛覚は後角で乗り換えて反対側へ交叉し、外側脊髄視床路を上行して視床から大脳皮質へ達します。障害されると反対側の温痛覚が低下します。
解説
正解は⑸です。温度覚と痛覚は、脊髄後角に入ってすぐ2次ニューロンに乗り換え、白交連で反対側へ交叉して外側脊髄視床路を上行し、視床を経て大脳皮質の感覚野に達します。粗大な触圧覚は前脊髄視床路、識別性の触覚と深部感覚は後索を上行して延髄で交叉する点が異なります。脊髄小脳路は意識にのぼらない深部感覚を、皮質脊髄路と網様体脊髄路は運動の指令を伝えます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-08_09.html)を加工して作成