MRC〈Medical Research Council〉 sum score …
MRC〈Medical Research Council〉 sum score による筋力が集中治療室獲得性筋力低下〈ICU-AW〉の判定を満たすのはどれか。 2 つ選べ。
- ⑴ すべて同一の背臥位姿勢で測定する。評価する筋群ごとに定められた測定肢位があり、すべてを同じ背臥位で行うわけではありません。ただし重症例では実施可能な姿勢に配慮しながら測定します。
- ⑵ ICU 入室時の検査で判定する。この病態は集中治療の経過中に新たに生じる筋力低下を指します。入室時の値では、もともとの筋力低下と区別できないため判定できません。
- ⑶ 両側合計で48 点未満である。12の筋群を各5点で採点した合計60点のうち、48点未満であることが判定基準です。この値が診断の中心となる指標になります。
- ⑷ 握力が20 kg 未満である。握力は判定基準に含まれません。握力の基準値はサルコペニアの診断などで用いられるもので、この評価法とは目的も測定方法も異なります。
- ⑸ 平均が4 点未満である。48点を12筋群で割ると4点になるため、平均が4点未満であることは合計48点未満と同じ意味になります。どちらの表現でも判定基準を満たします。
解説
正解は⑶と⑸です。MRC sum score は左右6つずつ、合計12の筋群をそれぞれ0から5点で採点する方法で、満点は60点になります。合計が48点未満であること、言い換えれば1筋群あたりの平均が4点未満であることが、集中治療室獲得性筋力低下を判定する基準です。この病態は集中治療の経過中に新たに生じる左右対称の筋力低下なので、入室時点ではなく経過を追って評価します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-08_09.html)を加工して作成