間質性肺疾患の所見で正しいのはどれか。 2 つ選べ。
間質性肺疾患の所見で正しいのはどれか。 2 つ選べ。
- ⑴ 湿性咳嗽を生じる。間質性肺疾患の咳は痰を伴わない乾性咳嗽が特徴です。湿性咳嗽は気道に分泌物がたまる慢性気管支炎や気管支拡張症などでみられます。
- ⑵ 拡散障害による低酸素血症を呈する。肺胞壁の線維化により酸素が毛細血管へ移動しにくくなり、拡散障害による低酸素血症を生じます。安静時は保たれていても労作時に著しく低下するのが特徴です。
- ⑶ 呼吸機能検査で閉塞性換気障害を呈する。呼吸機能検査では肺活量が減り、1秒率は保たれる拘束性換気障害を示します。閉塞性換気障害は慢性閉塞性肺疾患や気管支喘息でみられる型です。
- ⑷ 胸部単純エックス線写真で線維化を呈する。胸部単純エックス線写真では、下肺野を中心に網状影やすりガラス様の陰影として線維化が現れます。進行すると蜂巣肺の所見がみられます。
- ⑸ コースクラックル〈coarse crackles・水泡音〉を聴取する。聴取されるのは細かい断続性副雑音であるファインクラックルです。粗い水泡音は気道内の分泌物を反映するもので、肺炎や心不全などでみられます。
解説
正解は⑵と⑷です。間質性肺疾患では肺胞の壁が線維化して厚くなるため、酸素が血液へ移りにくくなる拡散障害が生じ、とくに労作時に低酸素血症を示します。胸部単純エックス線写真では網状影やすりガラス様の陰影として線維化の所見が現れます。咳は痰を伴わない乾性咳嗽が主体で、呼吸機能検査では肺が広がりにくい拘束性換気障害を呈し、聴診では細かい断続性の副雑音を聴取します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-08_09.html)を加工して作成