末梢神経障害による感覚障害に伴う運動失調の治療法で適切でないのはどれか。
末梢神経障害による感覚障害に伴う運動失調の治療法で適切でないのはどれか。
- ⑴ 重錘負荷重錘を負荷すると四肢への固有感覚入力が増え、運動時の動揺が小さくなります。感覚性運動失調に対する代表的な治療法であり、適切な方法です。
- ⑵ 弾性緊縛帯弾性緊縛帯は四肢を適度に圧迫して持続的な感覚入力を与え、協調性を改善します。重錘負荷と同じ考え方に基づく適切な治療法です。
- ⑶ 電気刺激療法電気刺激療法は筋収縮の誘発や疼痛の緩和を目的とする物理療法で、失われた深部感覚を補う手段にはなりません。感覚性運動失調の治療としては適切ではありません。
- ⑷ 姿勢鏡を用いた立位練習姿勢鏡を用いると自分の姿勢を視覚で確認でき、深部感覚の不足を視覚で代償できます。立位練習と組み合わせる適切な方法です。
- ⑸ 歩行補助具を用いた歩行練習歩行補助具は上肢からの支持と感覚情報を加えて歩行を安定させます。転倒の予防にもつながるため、適切な治療手段にあたります。
解説
正解は⑶です。深部感覚の障害による運動失調では、失われた固有感覚を別の手段で補うことが治療の中心になります。重錘負荷や弾性緊縛帯は四肢に持続的な感覚入力を与えて動揺を抑え、姿勢鏡や歩行補助具は視覚や上肢からの情報で不足を補います。一方、電気刺激療法は筋の収縮を促したり痛みを抑えたりする手段であり、感覚の代償や協調性の改善を目的とする治療にはあたりません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-08_09.html)を加工して作成