四肢切断後の幻肢痛への対応で正しいのはどれか。 2 つ選べ。
四肢切断後の幻肢痛への対応で正しいのはどれか。 2 つ選べ。
- ⑴ ミラーセラピーが有用である。鏡に映した健側の像を切断側の位置に重ねて動かすことで、視覚情報と運動感覚の不一致が是正され、幻肢痛の軽減が期待できます。有用な方法として推奨されています。
- ⑵ 経皮的電気刺激法は禁忌である。経皮的電気刺激法は幻肢痛や断端痛の軽減に用いられる方法であり、禁忌ではありません。創部やペースメーカーなど個別の注意点はあるものの、有用な選択肢の一つです。
- ⑶ 義肢装着練習は幻肢痛を増悪させる。義肢の装着と使用は、断端からの感覚入力が増えることで幻肢痛を軽減する方向に働きます。増悪させるという記述は事実と逆になっています。
- ⑷ 患者に幻肢痛が残存している部位をイラストで図示させる。痛みの部位や幻肢の形を図に描いてもらうと、本人しか感じられない症状を目に見える形で共有でき、経過の比較や治療効果の判定に役立ちます。
- ⑸ 鎮痛薬はプレガバリンよりも非ステロイド性抗炎症薬〈NSAIDs〉を優先する。幻肢痛は神経障害性疼痛の性質をもつため、プレガバリンなどの薬剤が優先されます。炎症による痛みに用いる非ステロイド性抗炎症薬は効果が乏しくなります。
解説
正解は⑴と⑷です。ミラーセラピーは鏡に映した健側の像を切断側に重ねて見せる方法で、視覚と運動感覚のずれを整えることによって幻肢痛を和らげる効果が報告されています。また、幻肢の形や痛みの部位をイラストに描いてもらうことは、目に見えない症状を客観的にとらえて経過を追うために役立ちます。経皮的電気刺激や義肢の装着練習も、痛みの軽減に有用な手段として用いられます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-08_09.html)を加工して作成