痙直型脳性麻痺児の陽性徴候はどれか。
痙直型脳性麻痺児の陽性徴候はどれか。
- ⑴ 運動麻痺運動麻痺は随意的に動かす働きが失われた状態で、陰性徴候に分類されます。痙直型脳性麻痺で目立つ症状ではありますが、過剰な現れではありません。
- ⑵ 感覚障害感覚障害は感じ取る働きが失われた状態であり、陰性徴候にあたります。過剰な反応が現れる陽性徴候とは区別して整理する必要があります。
- ⑶ 共同運動共同運動は分離した動きができず、屈曲や伸展の定型的なパターンでまとまって動いてしまう現象で、抑制が外れて現れる陽性徴候にあたります。
- ⑷ 筋力低下筋力低下は発揮できる力が減った状態なので陰性徴候です。痙縮による動かしにくさと混同されやすいものの、両者は成り立ちが異なります。
- ⑸ 巧緻運動障害巧緻運動障害は細やかな運動を行う能力が失われた状態で、陰性徴候に分類されます。上位運動ニューロン障害で日常生活に大きく影響する症状です。
解説
正解は⑶です。上位運動ニューロンの障害でみられる徴候は、本来ない働きが過剰に現れる陽性徴候と、本来ある働きが失われる陰性徴候に分けられます。陽性徴候には痙縮、腱反射の亢進、クローヌス、連合反応、そして分離した動きができず定型的なパターンで動いてしまう共同運動が含まれます。運動麻痺や筋力低下、巧緻運動の障害、感覚障害は、機能の欠落を示す陰性徴候にあたります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-08_09.html)を加工して作成