脳神経と働きの組合せで正しいのはどれか。
脳神経と働きの組合せで正しいのはどれか。
- ⑴ 副神経 僧帽筋の運動副神経は胸鎖乳突筋と僧帽筋を支配します。損傷すると肩甲骨の挙上と上方回旋が弱まり、翼状肩甲や肩の下垂、上肢挙上の制限が生じます。
- ⑵ 滑車神経 眼球の内転運動滑車神経が支配するのは上斜筋で、眼球を下転させ内旋させます。眼球の内転を担うのは動眼神経が支配する内側直筋であり、組合せが誤っています。
- ⑶ 顔面神経 咀嚼筋の運動顔面神経が支配するのは表情筋です。咀嚼筋である咬筋や側頭筋、内側および外側翼突筋は三叉神経の下顎神経が支配します。
- ⑷ 三叉神経 舌前2 / 3 の味覚舌の前3分の2の味覚は顔面神経の鼓索神経が伝えます。三叉神経が担うのは同じ部位の触覚や痛覚といった一般体性感覚であり、感覚の種類が異なります。
- ⑸ 舌下神経 声帯の運動声帯の運動は迷走神経の枝である反回神経が支配します。舌下神経が支配するのは舌の内舌筋と外舌筋で、麻痺すると舌が患側へ偏位します。
解説
正解は⑴です。副神経は延髄と上位頸髄から起こり、胸鎖乳突筋と僧帽筋を支配して、頭頸部の回旋や肩甲骨の挙上と上方回旋に働きます。他の組合せはいずれも支配関係が入れ替わっています。眼球の内転は動眼神経が支配する内側直筋、咀嚼筋は三叉神経の下顎神経、舌の前3分の2の味覚は顔面神経の鼓索神経、声帯の運動は迷走神経の枝である反回神経がそれぞれ担っています。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-08_09.html)を加工して作成