H 反射を導出するために刺激する神経で正しいのはどれか。
H 反射を導出するために刺激する神経で正しいのはどれか。
- ⑴ α 運動神経線維α運動神経線維を直接刺激すると、筋へ直接伝わってM波が生じます。これは反射ではなく直接応答であり、H反射の求心路とは区別して理解する必要があります。
- ⑵ γ 運動神経線維γ運動神経線維は筋紡錘の感度を調節する遠心性の線維です。反射弓の入力側ではなく出力側にあたるため、H反射を引き出すために刺激する対象にはなりません。
- ⑶ Ia 群求心性線維Ia群求心性線維は筋紡錘の一次終末から出る太い線維で、電気刺激の閾値が最も低く、弱い刺激で選択的に興奮します。単シナプス性にα運動ニューロンを発火させます。
- ⑷ Ib 群求心性線維Ib群求心性線維はゴルジ腱器官からの線維で、介在ニューロンを介した自原抑制に関わります。単シナプス性の興奮を起こす経路ではありません。
- ⑸ Ⅱ群求心性線維Ⅱ群求心性線維は筋紡錘の二次終末から出る線維で、直径が細く伝導速度も遅く、多シナプス性の経路をとります。H反射の求心路の主体ではありません。
解説
正解は⑶です。H反射は末梢神経を弱い電気刺激で興奮させ、筋紡錘から出る太いIa群求心性線維を介して脊髄前角のα運動ニューロンを単シナプス性に発火させる反射で、腱反射を電気的に再現したものにあたります。Ia線維は直径が太く刺激の閾値が低いため、弱い刺激では運動線維より先に興奮します。刺激を強めると運動線維が直接興奮してM波が大きくなり、H波は逆に小さくなります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-08_09.html)を加工して作成