軽度の片麻痺患者が車椅子から床へ移乗する手順で誤っているのはどれか。
軽度の片麻痺患者が車椅子から床へ移乗する手順で誤っているのはどれか。
- ⑴ 車椅子のブレーキを確認する。ブレーキの確認は移乗の前に必ず行う安全確保の基本で、記述として正しい手順です。誤りを問う本問では正答になりません。
- ⑵ 殿部を座面の前方に移動する。殿部を座面の前方へ移動しておくと重心を足部の上に運びやすくなり、立ち上がりや床への降り方が安定します。記述として正しいため正答ではありません。
- ⑶ 非麻痺側の足部を十分後方に引く。非麻痺側の足部を後方に引くことで支持基底面の中に重心を移しやすくなり、力を出しやすくなります。手順として正しいので正答にはなりません。
- ⑷ 上体を前傾させて麻痺側の膝を床につく。床につくのは非麻痺側の膝です。麻痺側の膝を先につくと支持性の乏しい側で体重を受けることになり、膝折れや転倒、打撲の危険が高まるため誤った記述です。
- ⑸ 床に膝をついた側の殿部を接地させて回転するように着座する。膝をついた側の殿部を先に接地させ、体を回すようにして座る方法は、床へ安全に降りる手順として正しい記述です。したがって正答にはなりません。
解説
正解は⑷です。誤っている記述を選ぶ問題であり、車椅子から床へ降りる際に床につくのは非麻痺側の膝です。麻痺側の膝を先につくと、支持性の乏しい側で体重を受けることになり、崩れ落ちるように転倒したり膝を打撲したりする危険があります。他の四つはいずれも正しい手順であり、ブレーキの確認、殿部を前方へ移動すること、非麻痺側の足を後方へ引くこと、膝をついた側から回るように着座することが順に行われます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-08_09.html)を加工して作成