介護予防事業にて、図のようなテストで確認可能なのはどれか。
介護予防事業にて、図のようなテストで確認可能なのはどれか。
- ⑴ フレイルフレイルは身体面だけでなく精神心理面や社会面も含む多面的な虚弱の状態で、基本チェックリストや体重減少、疲労感などの複数の項目で評価します。下腿の太さだけでは判定できません。
- ⑵ サルコペニア指輪っかテストは下腿周囲径を通して骨格筋量の減少を推定する簡便な方法で、囲めてしまう場合にサルコペニアの危険が高いと判断します。道具を使わず地域で実施できます。
- ⑶ ダイナペニアダイナペニアは筋量の減少を伴わない加齢性の筋力低下を指す概念で、握力などの筋力測定がなければ判定できません。周囲径だけを測るこのテストでは確認できません。
- ⑷ ロコモティブ症候群ロコモティブシンドロームは運動器の障害により移動機能が低下した状態で、立ち上がりテストや2ステップテスト、ロコモ25という質問票で評価します。
- ⑸ コンパートメント症候群コンパートメント症候群は外傷や圧迫の後に筋区画の内圧が上がる急性の病態で、痛みや感覚障害、区画内圧の測定で判断します。介護予防のスクリーニング対象ではありません。
この問題は別冊の図版(写真・標本・心電図など)を見て答えます。図版は転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも所見の読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑵です。図は下腿の最も太い部分を両手の親指と示指で囲む指輪っかテストで、囲めるかどうかによって下腿周囲径、すなわち骨格筋量の減少を簡便に推定します。サルコペニアは加齢に伴う骨格筋量の減少を必須条件とするため、このテストは地域の介護予防事業における一次スクリーニングとして役立ちます。確定にはあわせて握力や歩行速度などの筋力と身体機能の測定が必要です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-08_09.html)を加工して作成