心電図(別冊No. 4)を別に示す。考えられるのはどれか。
心電図(別冊No. 4)を別に示す。考えられるのはどれか。
- ⑴ 心房細動心房細動ではP波が消失して細かい基線の揺れに置き換わり、RR間隔が全く不規則になります。QRS幅は狭いままで、幅の広い波形が単発で出現する所見とは異なります。
- ⑵ 心房粗動心房粗動では鋸歯状の粗動波が規則正しく現れ、一定の伝導比でQRSが続きます。QRSの幅は狭く、早期に出現する幅広い波形は説明できません。
- ⑶ 房室ブロック房室ブロックではPQ間隔の延長や、P波の後にQRSが続かない脱落がみられます。本例はP波を伴わない早期のQRSであり、伝導の遅れではなく異所性の興奮です。
- ⑷ 心室細動心室細動では基線が不規則に揺れ続けてQRS波を判別できず、心停止に相当する致死的な状態です。規則的な基本調律の中に単発の波形が現れる本例とは異なります。
- ⑸ 心室期外収縮P波を伴わない幅の広いQRSが早期に現れ、その後に休止期が続く形は心室期外収縮の典型です。心室内で生じた興奮が伝導系を介さずに広がるため幅が広くなります。
この問題は別冊の図版(写真・標本・心電図など)を見て答えます。図版は転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも所見の読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑸です。心電図では、先行するP波を伴わない幅の広いQRS波が本来の周期より早いタイミングで出現し、その後に代償性の休止期が続いています。これは心室内の異所性の興奮が刺激伝導系を通らずに広がるために起こる所見で、心室期外収縮に一致します。運動中に頻発したり連発したりする場合は運動を中止し、医師に報告する必要があるため、理学療法士にとって重要な波形です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-08_09.html)を加工して作成