ADL で正しいのはどれか。
ADL で正しいのはどれか。
- ⑴ 環境要因によって影響を受ける。手すりや段差などの物的環境、介助者の有無といった人的環境によって自立度が変わります。環境要因の影響を受けるという記述は正しいです。
- ⑵ IADL が概念の基礎となっている。順序が逆です。食事や排泄などの基本的な日常生活活動が土台にあり、買い物や金銭管理などの手段的日常生活活動はその上に位置づけられます。
- ⑶ 生活機能より包括的な概念である。生活機能は心身機能・身体構造、活動、参加を含む広い概念で、日常生活活動はそのうち活動の一部にあたります。包括的なのは生活機能の側です。
- ⑷ 2000 年代初頭に世界保健機関によって定義された。日常生活活動の概念は20世紀半ばに提唱され、日本でも1970年代に定義されています。2000年代初頭に世界保健機関が採択したのはICFです。
- ⑸ 評価スケールとしてFugl-Meyer Assessment scale が用いられる。この尺度は脳卒中後の運動機能や感覚、バランスを評価するものです。日常生活活動の評価にはバーセルインデックスやFIMを用います。
解説
正解は⑴です。日常生活活動は、手すりや段差といった物的環境、介助者がいるかどうかといった人的環境によって自立の度合いが変わりますので、環境要因の影響を受けます。同じ心身機能でも住まいが変われば実行状況が変わる点は、評価を行ううえで重要です。手段的日常生活活動は日常生活活動の上に位置づけられる概念であり、生活機能は日常生活活動を含むより広い概念ですので、包含関係を逆にとらえないよう注意します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-08_09.html)を加工して作成