健常成人の歩行で重心が最も高くなる時期はどれか。
健常成人の歩行で重心が最も高くなる時期はどれか。
- ⑴ 初期接地初期接地は両脚が接地している時期で、重心はむしろ最も低くなります。踵が接地した直後の姿勢では体は支持脚に乗り上がっていません。
- ⑵ 荷重応答期荷重応答期は膝が軽く屈曲して衝撃を吸収する時期で、重心は低い位置にあります。重心が最も高くなる時期ではありません。
- ⑶ 立脚中期支持脚の真上に体が乗り上がる時期であり、膝と股関節が伸展して身体が最も高い位置に達します。左右への動揺も最大となる時期です。
- ⑷ 立脚終期立脚終期では踵が離れて重心は前方へ移動し始めます。高さは立脚中期を過ぎて下がる方向に向かいます。
- ⑸ 前遊脚期前遊脚期は反対側の足が接地した両脚支持期にあたり、重心は低い位置にあります。最も高くなる時期ではありません。
解説
正解は⑶です。歩行では身体の重心が上下に約4〜5 cm動き、支持している脚の上に体が乗り上がる立脚中期に最も高くなります。逆に両脚が接地している両脚支持期、すなわち初期接地から荷重応答期にかけて最も低くなります。この上下動を小さくするために、骨盤の回旋や側方傾斜、膝の軽度屈曲、足関節と膝の連動といった仕組みが働き、エネルギーの消費を抑えていると考えられています。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-08_09.html)を加工して作成