手の運動で正しいのはどれか。
手の運動で正しいのはどれか。
- ⑴ 橈骨手根関節の運動軸は2 つである。橈骨遠位端と近位手根骨からなる楕円関節で、掌背屈と橈尺屈という2つの運動軸をもちます。回旋は前腕の橈尺関節が担います。
- ⑵ PIP 関節の側副靱帯は伸展位で弛緩する。近位指節間関節は蝶番関節で、側副靱帯はほぼ全可動域にわたって緊張しています。伸展位で弛緩するのは中手指節間関節の側副靱帯です。
- ⑶ 手関節背屈には長母指外転筋が作用する。長母指外転筋は手関節の橈屈と掌屈側に働きます。背屈に作用する筋は長短の橈側手根伸筋と尺側手根伸筋です。
- ⑷ 手関節橈屈の可動域は前腕回外位より回内位で大きい。橈屈の可動域は前腕回外位のほうが大きくなります。回内位では骨の位置関係から制限されますので、記述は逆になっています。
- ⑸ 対立運動における横アーチの変化には第2 CM 関節が関与する。横アーチの変化に関わるのは可動性の大きい第4と第5の手根中手関節です。第2の手根中手関節はほとんど動かず、手の固定的な支柱となります。
解説
正解は⑴です。橈骨手根関節は橈骨の遠位端と近位手根骨がつくる楕円関節で、掌屈と背屈、橈屈と尺屈という互いに直交する2つの運動軸をもちます。指節間関節の側副靱帯はほぼ全可動域で緊張し、長母指外転筋は手関節の橈屈側に働きます。橈屈の可動域は前腕回外位のほうが大きく、対立運動で横アーチが変化するときには可動性の大きい第4と第5の手根中手関節が関わります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-08_09.html)を加工して作成