線維素溶解系で働く因子はどれか。
線維素溶解系で働く因子はどれか。
- ⑴ カルシウムイオンカルシウムイオンは第Ⅳ因子として凝固反応の多くの段階に必要な物質です。血栓を溶かす側ではなく、固める側に働きます。
- ⑵ フィブリノゲンフィブリノゲンはトロンビンによってフィブリンに変わる凝固因子です。溶かされる基質にあたり、線維素溶解系の因子ではありません。
- ⑶ プラスミノゲンプラスミノゲンが活性化されてプラスミンとなり、フィブリンを分解します。線維素溶解系の中心となる因子です。
- ⑷ プロトロンビンプロトロンビンは活性化されてトロンビンとなり、フィブリノゲンをフィブリンに変えます。凝固系の因子です。
- ⑸ von Willebrand 因子フォン・ヴィレブランド因子は血小板を血管の傷ついた部位に接着させる働きをもちます。一次止血に関わる因子であり、線溶系ではありません。
解説
正解は⑶です。線維素溶解系は、いったんできた血栓のフィブリンを溶かして血管の通り道を保つ仕組みで、プラスミノゲンが活性化されてプラスミンに変わり、フィブリンを分解します。この分解によって生じる産物がDダイマーであり、血栓症の検査に用いられます。他の選択肢はいずれも血液を固める凝固系や止血に関わる因子ですので、固める側と溶かす側を対にして整理しておきましょう。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-08_09.html)を加工して作成