肺拡散能に影響を与えるのはどれか。 2 つ選べ。
肺拡散能に影響を与えるのはどれか。 2 つ選べ。
- ⑴ ヘモグロビン拡散した酸素は血液中のヘモグロビンと結合しますので、その量が減ると測定される拡散能も低下します。貧血では見かけ上の拡散能が下がります。
- ⑵ 死腔換気量死腔換気量はガス交換に関与しない空気の量で、換気の効率に関わります。肺胞膜を越える移動のしやすさとは別の要素です。
- ⑶ 肺胞表面積ガス交換が行われる面積そのものですので、肺気腫などで肺胞壁が壊れて表面積が減ると拡散能は低下します。拡散能を決める主要な因子です。
- ⑷ 気道抵抗気道抵抗は空気が気道を流れるときの抵抗で、閉塞性換気障害の指標になります。膜を越える拡散のしやすさには直接関わりません。
- ⑸ 残気量残気量は最大に息を吐いた後も肺に残る空気の量です。肺気量の指標であり、拡散そのものを決める因子ではありません。
解説
正解は⑴と⑶です。肺拡散能は肺胞の気体が毛細血管の血液へ移動しやすさを表す指標で、ガスが通る膜の面積と厚さ、そして血液側で酸素を受け取るヘモグロビンの量に左右されます。したがって肺胞表面積が減る肺気腫や間質が厚くなる線維化、貧血によるヘモグロビンの減少では拡散能が低下します。死腔換気量や気道抵抗、残気量は空気の出入りに関わる要素であり、膜を越える移動そのものには直接影響しません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-08_09.html)を加工して作成