非ステロイド性抗炎症薬〈NSAIDs〉の副作用で正しいのはどれか。
非ステロイド性抗炎症薬〈NSAIDs〉の副作用で正しいのはどれか。
- ⑴ 胃潰瘍プロスタグランジンの産生が抑えられると胃粘膜の血流と粘液の分泌が減り、防御の仕組みが弱まります。その結果として胃潰瘍が生じやすくなります。
- ⑵ 骨粗鬆症骨粗鬆症は副腎皮質ステロイドを長期に投与したときにみられる副作用です。非ステロイド性抗炎症薬の代表的な副作用ではありません。
- ⑶ 多幸感多幸感は副腎皮質ステロイドやオピオイドの投与でみられます。非ステロイド性抗炎症薬による精神症状としては典型的ではありません。
- ⑷ 中心性肥満顔や体幹に脂肪がつく中心性肥満は、副腎皮質ステロイドの長期投与による症状です。名称は似ていますが薬剤の種類が異なります。
- ⑸ 低血糖低血糖は主にインスリンや経口血糖降下薬による副作用です。非ステロイド性抗炎症薬では血糖よりも消化管や腎臓への影響が問題になります。
解説
正解は⑴です。非ステロイド性抗炎症薬はシクロオキシゲナーゼを阻害してプロスタグランジンの産生を抑え、炎症と痛みを和らげます。ところが胃粘膜を守る働きをもつプロスタグランジンも同時に減るため、粘膜の防御が弱まって胃潰瘍を生じやすくなります。長期に使う場合は胃酸の分泌を抑える薬を併用します。腎血流の低下による腎障害も起こりますので、高齢者では特に注意が必要です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-08_09.html)を加工して作成