脊髄小脳変性症で正しいのはどれか。 2 つ選べ。
脊髄小脳変性症で正しいのはどれか。 2 つ選べ。
- ⑴ Frenkel 体操が有効である。視覚による代償と反復によって運動の正確さを高める練習で、運動失調に対する代表的な運動療法です。脊髄小脳変性症の理学療法として用いられます。
- ⑵ 視野障害を伴うことが多い。小脳や脊髄の変性が主体であり、視野障害は特徴的な症状ではありません。眼球運動の障害や眼振はみられますが、視野が欠けるわけではありません。
- ⑶ 包括的な評価指標にSARA がある。SARAは8項目からなる運動失調の評価尺度で、短時間で失調の重症度を数量化できます。経過を追う指標として広く用いられています。
- ⑷ 有病率は人口10 万人あたり100 人である。有病率は人口10万人あたり20人前後とされており、100人という値は大きすぎます。指定難病の患者数からも確認できます。
- ⑸ 自律神経障害は非遺伝性に比べて遺伝性が多い。自律神経障害が目立つのは多系統萎縮症のような非遺伝性の病型です。遺伝性に多いという記述は逆になります。
解説
正解は⑴と⑶です。フレンケル体操は視覚による代償を利用しながら反復して運動の正確さを高める練習で、運動失調に対する運動療法として脊髄小脳変性症に用いられます。またSARAは歩行、立位、座位、言語、指追い試験、鼻指試験、手の回内回外運動、踵すね試験の8項目からなり、失調症状を包括的に評価できる指標です。有病率は人口10万人あたり20人前後とされ、自律神経障害は多系統萎縮症など非遺伝性の病型で目立ちます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-08_09.html)を加工して作成