大腿切断術後の切断肢で股関節の屈曲拘縮予防が図れる肢位はどれか。
大腿切断術後の切断肢で股関節の屈曲拘縮予防が図れる肢位はどれか。
- ⑴ 腹臥位腹臥位では股関節が伸展位に保たれ、腸腰筋など股関節屈筋の短縮を防げます。1日に数回、一定時間続けることが術後の拘縮予防として勧められます。
- ⑵ 長時間の車椅子座位車椅子座位は股関節を屈曲した肢位です。長時間続けると屈筋が短縮して屈曲拘縮を助長しますので、伸展位をとる時間を別に確保する必要があります。
- ⑶ 大腿下に枕を入れた背臥位大腿の下に枕を入れると股関節が屈曲位に保たれます。断端が楽に感じられるため取りやすい姿勢ですが、拘縮を進める代表的な不良肢位です。
- ⑷ 股関節・膝関節屈曲位の側臥位股関節と膝関節を屈曲した側臥位は屈筋を短縮させる肢位です。楽な姿勢ですが拘縮の予防にはならず、長時間続けることは勧められません。
- ⑸ 両大腿部内側に枕を入れた背臥位両大腿の内側に枕を入れると股関節が外転位に保たれ、外転拘縮を招きます。屈曲拘縮の予防にもなりませんので適しません。
解説
正解は⑴です。大腿切断の術後は断端が股関節の屈曲と外転の位置に置かれやすく、屈曲拘縮を起こすと義足を装着したときの歩行が大きく妨げられます。腹臥位は股関節を伸展位に保てる肢位ですので、1日に数回、時間を決めてとることが拘縮の予防に有効です。背臥位で大腿の下に枕を入れる、長時間の座位をとるといった姿勢はいずれも股関節を屈曲させますので避ける必要があります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-08_09.html)を加工して作成