股関節の屈曲拘縮を調べるテストはどれか。
股関節の屈曲拘縮を調べるテストはどれか。
- ⑴ Adson テスト胸郭出口症候群を疑うときに橈骨動脈の拍動の変化をみる検査です。頸部と上肢の症状を調べるもので、股関節とは関係しません。
- ⑵ Jackson テスト頸椎を後屈させて頭部を圧迫し、上肢への放散痛の有無をみる検査です。頸椎の神経根症状を調べるために用います。
- ⑶ Lachman テスト膝を軽度屈曲位にして脛骨を前方へ引き出し、前十字靱帯の断裂を調べる検査です。股関節の拘縮の評価ではありません。
- ⑷ Neer テスト肩関節を他動的に挙上して疼痛の出現をみる検査で、肩峰下インピンジメントを調べます。股関節とは関係しません。
- ⑸ Thomas テスト対側の股関節を屈曲させて骨盤を後傾させたとき、検査側の大腿が台から浮けば股関節に屈曲拘縮があると判断します。腰椎前弯による代償を除ける点が利点です。
解説
正解は⑸です。トーマステストは背臥位で対側の股関節と膝関節を胸に引き寄せて骨盤を後傾させ、検査する側の大腿が台から浮き上がるかどうかをみる検査で、股関節の屈曲拘縮を調べます。骨盤の前傾と腰椎前弯による代償を取り除いて評価できる点が要点です。他の選択肢は胸郭出口症候群、頸椎の神経根症状、膝前十字靱帯、肩峰下インピンジメントを調べる検査であり、股関節の拘縮をみるものではありません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-08_09.html)を加工して作成