関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準1995年)…
関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準1995年)に基づく下肢の関節可動域の測定法の原則で正しいのはどれか。
- ⑴ 足指では底側に角度計を当てる。足指の可動域測定では背側に角度計を当てます。底側は接地する面であり角度計を安定して当てられないため、基準では背側と定められています。
- ⑵ 足部の外がえしは膝関節伸展位で行う。外がえしや内がえしは膝関節を屈曲した肢位で行います。膝伸展位では腓腹筋が緊張して足部の動きを制限しますので、測定の条件として適しません。
- ⑶ 足関節では足底への動きが伸展である。足関節では足底へ向かう動き、すなわち底屈を屈曲と呼びます。伸展は足背へ向かう背屈のことですので、用語が入れ替わっています。
- ⑷ 足部の回内・外転・背屈の複合した動きは内がえしである。回内、外転、背屈が複合した動きは外がえしです。内がえしは回外、内転、底屈が組み合わさった動きになりますので、記述が逆になっています。
- ⑸ 外反・内反という用語は足部の変形を意味するので使用しない。内反・外反は足部の変形を表す用語であり、関節可動域の表記には用いないと基準に明記されています。運動を表すときは内がえし・外がえしを使います。
解説
正解は⑸です。日本整形外科学会と日本リハビリテーション医学会の基準では、足部の運動は内がえしと外がえしという用語で表し、内反・外反は足部の変形を指す言葉であるため可動域の表記には用いません。足関節では足底へ向かう動きを屈曲、足背へ向かう動きを伸展と呼び、足指では背側に角度計を当てます。日常の言い方と定義が異なる部分ですので、用語を混同しないように整理しておきましょう。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-08_09.html)を加工して作成