インフォームドコンセントの説明で正しいのはどれか。
インフォームドコンセントの説明で正しいのはどれか。
- ⑴ 終末期の患者は対象外である。終末期の患者も自己決定の主体です。むしろ終末期には治療方針の選択が重みを増しますので、丁寧な説明と合意の形成が一層求められます。
- ⑵ 医療法により罰則が課せられる。医療法は適切な説明を行って理解を得るよう努める旨を定めていますが、違反に対する罰則は設けられていません。努力義務として位置づけられています。
- ⑶ 専門用語を用いて詳細に伝える。専門用語を並べても患者は理解できません。平易な言葉や図を用い、理解を確かめながら説明することが求められます。詳しさより分かりやすさが優先されます。
- ⑷ 患者が自己決定する機会を保障する。十分な情報を得たうえで患者自身が治療を選び、決定する機会を保障することがインフォームドコンセントの中心にある考え方です。自己決定権の尊重が根拠となります。
- ⑸ 患者は一度同意したら撤回できない。同意はいつでも撤回できます。撤回によって不利益を受けないことも保障されており、一度の同意で以後の選択が固定されるわけではありません。
解説
正解は⑷です。インフォームドコンセントは、患者が自分の状態と治療の選択肢について十分な説明を受け、理解したうえで自分の意思で決める機会を保障する考え方です。したがって説明は専門用語を避けて分かりやすく行い、終末期の患者を含むすべての患者が対象になります。いったん同意した後でも撤回できることが原則です。医療法では説明を行い理解を得るよう努める旨が定められていますが、罰則は設けられていません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-08_09.html)を加工して作成