対応があり正規分布を示さない連続変数の2 群間の差を検討するのはどれか。
対応があり正規分布を示さない連続変数の2 群間の差を検討するのはどれか。
- ⑴ Paired-t 検定対応のある2群を比べる点は合っていますが、母集団が正規分布に従うことを前提とするパラメトリック検定です。正規分布を示さないという本問の条件には使えません。
- ⑵ 一元配置分散分析3群以上の平均を比べるパラメトリック検定です。群の数も分布についての前提も、本問の条件とは合いません。
- ⑶ Kruskal-Wallis 検定対応のない3群以上を比べるノンパラメトリック検定です。分布の仮定は不要ですが、対応のある2群の比較には用いません。
- ⑷ Mann-Whitney のU 検定対応のない2群を比べるノンパラメトリック検定です。分布の仮定が不要な点は合っていますが、対応があるという本問の条件に合いません。
- ⑸ Wilcoxon 符号付順位検定対応のある2群で、正規分布を仮定できない連続変数の差を検討するための検定です。前後差の符号と順位を用いるため、分布のかたよりに影響されにくい方法です。
解説
正解は⑸です。ウィルコクソンの符号付順位検定は、対応のある2群の連続変数について正規分布を仮定せずに差を検討するノンパラメトリック検定ですので、本問の条件に合致します。同じ対象者の治療前後を比べるように、データが対でとれるときに用います。対応のない2群であればマン・ホイットニーのU検定、3群以上ならクラスカル・ウォリス検定というように、対応の有無、群の数、分布の仮定という3点で使い分けを整理しておくと迷いません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-08_09.html)を加工して作成