イラストのようにDaniels らの徒手筋力テストを実施した。正しいのはどれか。
イラストのようにDaniels らの徒手筋力テストを実施した。正しいのはどれか。
- ⑴ 骨盤を後傾させて行う。骨盤を後傾させると股関節屈筋が働きにくくなり、正確な筋力を評価できません。骨盤を安定させ、腰椎の前弯を強めない範囲で保持して行います。
- ⑵ 検査対象は縫工筋である。検査の対象は縫工筋ではなく腸腰筋です。縫工筋は股関節の屈曲に外転と外旋を伴わせる筋で、評価するときの肢位が異なります。
- ⑶ 対象筋の段階2 のテストは背臥位で行う。段階2のテストは背臥位ではなく側臥位で行います。検査側を上にして下肢を介助し、重力の影響を除いた状態で股関節を屈曲できるかをみます。
- ⑷ 検査者が抵抗を加える部位は大腿遠位部である。端座位で股関節を屈曲させ、大腿遠位部に伸展方向の抵抗を加えるのが段階3以上のテストです。膝より近位で抵抗を加えることで、二関節筋や膝関節の影響を避けられます。
- ⑸ 股関節外転外旋を伴った際は大腿筋膜張筋の代償を疑う。股関節屈曲に外転と外旋が伴う場合に疑うのは縫工筋の代償です。大腿筋膜張筋は外転に内旋を伴わせる筋ですので、組合せが誤っています。
解説
正解は⑷です。図の検査は端座位で股関節を屈曲させる腸腰筋の徒手筋力テストで、抵抗は大腿の遠位部前面に股関節伸展の方向へ加えます。膝より遠位の下腿に抵抗を加えると膝関節への負担が大きくなり、他の筋の影響も入ってしまうため、大腿遠位部を選びます。ダニエルズらの方法では、この筋の段階2は側臥位で下肢を介助して行い、股関節の外転と外旋を伴う場合は縫工筋による代償を疑います。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-08_09.html)を加工して作成