図のように検者が脛骨内縁をこすりおろす検査を実施した。該当する病的反射はどれか。
図のように検者が脛骨内縁をこすりおろす検査を実施した。該当する病的反射はどれか。
- ⑴ Babinski 反射バビンスキー反射は足底の外側縁を踵から母趾側へこすり上げる方法です。刺激するのは足底であり、脛骨内縁をこすりおろす本問の操作とは異なります。
- ⑵ Chaddock 反射チャドック反射は外果の下方から足背の外側縁をこする方法です。足部への刺激であり、下腿の脛骨内縁をこすりおろす方法ではありません。
- ⑶ Gonda 反射ゴンダ反射は第4趾または第5趾をつまんで下方へ強く曲げてから離す方法です。足趾を操作する検査で、脛骨をこする操作とは別のものです。
- ⑷ Gordon 反射ゴードン反射は下腿三頭筋の筋腹を手で強くつかんで圧迫する方法です。筋を握る刺激であり、脛骨内縁をこすりおろす操作とは異なります。
- ⑸ Oppenheim 反射脛骨内縁を上方から下方へこすりおろし、母趾の背屈をみる方法がまさにオッペンハイム反射です。錐体路の障害を示す病的反射として陽性となります。
この問題は別冊の図版(写真・標本・心電図など)を見て答えます。図版は転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも所見の読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑸です。オッペンハイム反射は、検者が母指と示指で脛骨の内縁を上から下へ強くこすりおろし、母趾が背屈するかどうかをみる検査で、バビンスキー反射と同じ錐体路徴候のひとつです。錐体路が障害されると、通常はみられない母趾の背屈と他の足趾の開扇現象が現れます。同じ徴候を引き出す方法は複数あり、刺激する部位によって名称が変わりますので、部位と名称の組合せを整理して覚えておきましょう。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-08_09.html)を加工して作成