72 歳の男性。脳梗塞による左片麻痺。座位姿勢と机上での検査結果を図に示す。理学…
72 歳の男性。脳梗塞による左片麻痺。座位姿勢と机上での検査結果を図に示す。理学療法として誤っているのはどれか。
- ⑴ 視覚探索課題を行う。見落とす側へ注意を向ける課題として、適切な方法です。
- ⑵ 後頸部に振動刺激を行う。後ろ頸への振動刺激は、無視をやわらげる方法のひとつです。
- ⑶ 車椅子の右側のブレーキレバーを延長する。見落とすのは左側なので、右側を延ばしても役に立ちません。
- ⑷ 対象物が右へ偏倚するプリズム眼鏡をかけて練習する。プリズム眼鏡を使う練習は、無視をやわらげる方法です。
- ⑸ 車椅子駆動時に進行方向の左側に注意するよう指導する。左側に注意を向ける声かけは、安全を守るうえで有効です。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑶です。この患者は左側を見落とす半側空間無視を示しているので、ブレーキレバーを延ばすのは見落としやすい左側です。右側を延ばしても、もともと気づける側なので意味がありません。見落とす側へ注意を向ける課題や声かけ、後ろ頸への振動刺激、プリズム眼鏡を使う練習は有効です。どちら側を見落としているかを、まず確かめることが大切です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp220421-08_09.html)を加工して作成