脳梗塞の発生部位と出現する症状の組合せで正しいのはどれか。
脳梗塞の発生部位と出現する症状の組合せで正しいのはどれか。
- ⑴ Broca 領域 ― 遂行機能障害Broca領域の障害では運動性失語が生じます。遂行機能障害は前頭前野の障害によるものです。
- ⑵ 右小脳半球 ― 左上下肢の運動失調小脳の症状は同じ側に現れるため、右小脳半球では右上下肢に運動失調が生じます。
- ⑶ 右内包後脚 ― 左上下肢の運動麻痺皮質脊髄路が通るため、反対側である左の上下肢に運動麻痺が生じます。
- ⑷ 左前頭葉 ― 左半側空間無視半側空間無視は劣位半球である右半球の頭頂葉の障害で多く生じます。
- ⑸ 左放線冠 ― 感覚性失語放線冠は運動と感覚の線維が通る白質で、感覚性失語は側頭葉のWernicke野の障害によります。
解説
正解は⑶です。内包後脚には大脳皮質から下行する皮質脊髄路が密に通っており、ここが障害されると反対側の上下肢に運動麻痺が生じます。右の内包後脚であれば左の上下肢に麻痺が出ます。小さな梗塞でも線維が集まっているため広い範囲の麻痺を起こす点が特徴です。病変の部位と症状の対応は、伝導路がどこを通るかで考えると整理できます。顔面と上下肢のどちらに症状が出るかも手がかりになります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp220421-08_09.html)を加工して作成