前骨間神経麻痺と後骨間神経麻痺に共通するのはどれか。
前骨間神経麻痺と後骨間神経麻痺に共通するのはどれか。
- ⑴ 感覚は正常である。どちらも純粋な運動枝であり、感覚の障害を伴いません。
- ⑵ 尺骨神経の分枝である。前骨間神経は正中神経、後骨間神経は橈骨神経の分枝で、尺骨神経ではありません。
- ⑶ 肘部管のTinel 徴候が陽性である。肘部管で圧迫されるのは尺骨神経で、どちらの麻痺の所見でもありません。
- ⑷ 中・環・小指の伸展動作が困難である。手指の伸展が困難になるのは後骨間神経麻痺のみで、共通する所見ではありません。
- ⑸ 母指と示指のつまみ動作が困難である。つまみ動作が困難になるのは前骨間神経麻痺のみで、共通する所見ではありません。
解説
正解は⑴です。前骨間神経は正中神経の、後骨間神経は橈骨神経の分枝で、どちらも筋だけを支配する純粋な運動枝です。そのため麻痺しても感覚の障害は起こらず、しびれを伴わない筋力低下だけが現れます。前骨間神経では母指と示指の指先を曲げられず、後骨間神経では手指を伸ばせなくなります。しびれを伴わない筋力低下は、純粋な運動枝の障害を疑う手がかりになります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp220421-08_09.html)を加工して作成