この患者の胸部CT として最も可能性が高いのはどれか。
次の文により17、18 の問いに答えよ。65 歳の男性。間質性肺炎。労作時呼吸困難、咳を主訴に来院した。3年前から歩行時の呼吸困難が増悪した。1か月前から咳、労作時の呼吸困難の悪化を認め入院となった。入院時、心電図は洞調律。血液検査ではCRP 3.1 mg/dL(基準値:0.3mg/dL 未満)、KL-6 790 U/mL(基準値500 U/mL 未満)であった。理学療法評価では、mMRC 息切れスケールはグレード3。筋力はMMT 上下肢4、6分間歩行テストは200 m であった。胸部CT(別冊No. 5)を別に示す。
この患者の胸部CT として最も可能性が高いのはどれか。
- ⑴ ①正常に近い所見で、間質性肺炎の変化がみられません。
- ⑵ ②肺が過剰に膨らんだ所見で、閉塞性の病態を示します。
- ⑶ ③中心部に広がる影で、別の病態を示します。
- ⑷ ④胸膜の近くと下の部分に、網目状の影が広がっています。
- ⑸ ⑤水がたまった所見で、間質性肺炎の変化ではありません。
解説
正解は⑷です。間質性肺炎では、胸膜のすぐ内側と肺の下の部分を中心に、網目状の影や蜂の巣のような小さな空洞が広がります。この分布を示しているのが④です。すりガラスのような影が中心部に広がるものや、空気がたまって肺が膨らんだ形、水がたまった形は、別の病態を表します。影の形と広がる場所から、病態を読み分けていきます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp220421-08_09.html)を加工して作成