12 歳の男児。脳性麻痺痙直型両麻痺。GMFCS レベルⅢで、立位では図のような…
12 歳の男児。脳性麻痺痙直型両麻痺。GMFCS レベルⅢで、立位では図のような姿勢を示す。治療方針として優先されるのはどれか。
- ⑴ 長下肢装具を作製する。歩ける段階であり、膝まで固定する装具は適しません。
- ⑵ 体幹筋の同時収縮を促す。体幹を安定させることが、姿勢と歩行の土台になります。
- ⑶ 選択的後根切断術を検討する。手術の検討は、保存的な対応を尽くしてからになります。
- ⑷ 歩行練習での介助量を減らす。姿勢が不安定なまま介助を減らすと、転倒につながります。
- ⑸ 上肢での支持能力を向上させる。上肢の支持に頼ると、体幹を使う機会が減ってしまいます。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑵です。この児は手に持つ移動器具を使って歩ける段階ですが、立位では膝と股関節が曲がり体幹が不安定になっています。まず体幹の筋を同時に働かせて姿勢の土台を安定させることが、歩行の質を高める近道になります。装具や手術、介助量の調整は、土台が整ってから検討します。姿勢の土台を整えてから、次の課題へ進むと考えましょう。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp220421-08_09.html)を加工して作成