心電図の房室ブロックの所見で正しいのはどれか。
心電図の房室ブロックの所見で正しいのはどれか。
- ⑴ Wenckebach 型房室ブロックではPR 間隔が不変である。Wenckebach型ではPR間隔が少しずつ延長し、やがてQRS波が脱落します。
- ⑵ 第1度房室ブロックではQRS 波は脱落しない。伝導の遅れだけでQRS波の脱落は起こりません。
- ⑶ 第1度房室ブロックではPR 間隔が0.1 秒以上になる。第1度房室ブロックの基準はPR間隔が0.20秒を超えることで、0.1秒ではありません。
- ⑷ 第3度房室ブロックではP 波が完全に脱落している。第3度ではP波とQRS波がそれぞれ独立して現れ、P波が脱落するわけではありません。
- ⑸ Mobitz II 型房室ブロックではPR 間隔が徐々に延長する。PR間隔が徐々に延長するのはWenckebach型で、MobitzⅡ型では一定のまま脱落します。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑵です。第1度房室ブロックは、心房から心室への伝導が遅れるだけでPR間隔が0.20秒を超えて延長するものの、興奮はすべて心室へ伝わるためQRS波が脱落することはありません。自覚症状もなく、治療を要しないことがほとんどです。度数ごとの所見を整理して覚えておきましょう。度数ごとの所見を整理し、脈の欠落の有無と合わせて確認しましょう。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp210416-08_09.html)を加工して作成