他に損傷がなかった場合、優先すべき治療はどれか。
次の文により16、17 の問いに答えよ。20 歳の女性。1か月前に転倒し、疼痛は軽減したが膝関節の不安定感があり来院した。
他に損傷がなかった場合、優先すべき治療はどれか。
- ⑴ 安静固定受傷から1か月が過ぎており、固定ではなく機能の回復を図ります。
- ⑵ 水中歩行練習水中歩行は負担を減らせますが、不安定さの改善にはなりません。
- ⑶ 大腿四頭筋の強化脛骨を前へ引く向きに働き、靱帯の役割を補えます。
- ⑷ 超音波療法超音波療法は不安定さそのものを改善しません。
- ⑸ ハムストリングスの強化ハムストリングスは脛骨を後ろへ引くため、優先されません。
解説
正解は⑶です。後十字靱帯は脛骨が後ろへずれるのを防いでいます。大腿四頭筋は膝蓋腱を介して脛骨を前へ引く向きに働くため、この筋を鍛えることで靱帯の役割を筋で補えます。反対にハムストリングスは脛骨を後ろへ引くため、この損傷では強化を優先しません。靱帯の働きと筋の向きを結びつけて考えましょう。靱帯の働きを筋で補うという考え方が治療の土台になります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp170425-08_09.html)を加工して作成