問3 文章中の空欄 ウ に,次の語句a,bを入れ,その内容が正しくなる場合を○,…
免疫に関して,科学的に探究した。問1 ~問3 に答えよ。 ヒトの抗体のつくり方について考えている場面 アユム:この間,血清療法について学んだけど,治療に同じ動物の抗体を2 回用いるこ とができないんだって。ならば,ヒトの抗体をつくればいいと思って調べた ら,既にマウスでヒトの抗体をつくる研究がされていたんだ。そこで,どのよ うにマウスでヒトの抗体(マウス由来)をつくるのか調べたら,リンパ球がない マウスを用いてつくるらしいんだ。もともとリンパ球がないマウスは,抗体を つくれないことが資料(図1 )に示されていたよ。 抗体a 抗原Aに対する 抗体aの量が増えた 抗 体 量 相 対 値 健常なマウス 抗原Aを投与 投与後 ⇒ 投与後 ⇒ リンパ球がないマウス 抗原Aを投与 抗体a 抗原Aに対する 抗体aはできなかった 抗 体 量 相 対 値 図1 ミライ:リンパ球の一つであるB 細胞が ア によって活性化され,その活性化さ れたB 細胞が形質細胞(抗体産生細胞)になって抗体をつくるよね。資料(図1 ) のように,健常なマウスとリンパ球がないマウスに抗原Aを投与した後,数ヶ 月後にもう一度同じ抗原Aを投与したら,抗体量はどうなるのかな。 アユム: イ になるんじゃないかな。 ミライ:では,リンパ球がないマウスの体内で,どうやってヒトの抗体をつくるのかな。 アユム:リンパ球がないマウスに,ヒトのリンパ球を移植することで,ヒトの抗体が つくられると書いてあったよ。しかもリンパ球がないマウスは,移植するヒト のリンパ球に攻撃されないようにあらかじめ処理がされているそうだよ。 ミライ:なるほど。ヒトのリンパ球を移植しても,移植した細胞がマウスの体の中で異 物として認識されないのは,マウス由来のリンパ球がないためだね。そう考え ると,あるヒトのリンパ球をマウスに移植した後, ウ 。
問3 文章中の空欄 ウ に,次の語句a,bを入れ,その内容が正しくなる場合を○,その 内容が誤りになる場合を╳としたとき,その正しい組合せを,下の1 ~4 のうちから一つ選 べ。
a 別のヒトのリンパ球を移植すると,異物として認識するね b 同じヒトのリンパ球を再度移植すると,異物として認識するね
- 1 a:○ b:○同じヒトの細胞は自分自身と同じなので、異物としては認識されません。
- 2 a:○ b:╳別のヒトの細胞は異物と認識され、同じヒトの細胞は認識されません。
- 3 a:╳ b:○別のヒトの細胞は自分とは違うので、異物として認識されます。
- 4 a:╳ b:╳aは正しい内容なので、どちらも誤りとすることはできません。
この問題は問題の図(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は2です。移植されたヒトのリンパ球にとって、別のヒトのリンパ球は自分とは違う細胞なので、異物として認識されます。したがってaは正しい内容です。一方、同じヒトのリンパ球であれば自分自身と同じものなので、何度移植されても異物とは認識されません。したがってbは誤りになります。免疫が自分と自分でないものを見分けている、という点が要になります。
出典:文部科学省ホームページ(https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/kakomon/1411255_00017.htm)を加工して作成