問3 次の文章は,外来生物の影響についてのミライとアユムの会話である。文章中の空…
生態系とその保全について,問1 ~問3 に答えよ。
問3 次の文章は,外来生物の影響についてのミライとアユムの会話である。文章中の空欄 ウ と エ に入る語句の正しい組合せを,次のページの1 ~4 のうちから一つ選 べ。
ミライ:在来魚が,オオクチバスやブルーギルといった外来魚にどの程度影響を受けて いるのか研究しているんだけど,調べていたら興味深いデータを見つけたんだ。 アユム:どんなデータなの。 ミライ:これ(図2 )だよ。これは,日本全国60 カ所の湖沼における外来魚の有無に対 する在来魚の種数の平均を示したものだよ。 アユム:このデータの何がそんなに興味深いのかな。 ミライ:このデータから判断すると,オオクチバスとブルーギルが両方とも生息する場 所では,在来魚の種数が ウ ということが分かるからだよ。 アユム:これは確かに興味深いね。なぜこうなるんだろう。 ミライ:透明度の平均を示したデータ(図3 )もあったから,環境の影響を考えられない かな。 アユム:透明度って,水の濁り具合を示す指標だよね。透明度について調べたら,直径 30 cm の白色円板を水中に下ろして,円板の白色が分からなくなる深さ(m)で 決めるとあったよ。つまり,数値が高いほど深いところまで円板が見えている ということだから,透明で濁りが少ないということだね。 ミライ:このデータを信頼するとすれば,オオクチバスとブルーギルが両方とも生息す る場所の透明度は,オオクチバスのみの場所と比べると エ ということが 分かるね。 アユム:特定の環境が,在来魚と外来魚の共存に有利になっている可能性があるかもし れないということか。一般的に言えることなのか,このことをもっと深く調べ ると面白い研究になりそうだね。 オオクチバ スとブルー ギルが両方 とも生息 オオクチバ スのみ生息 なし 在来魚種数 1983 ~1987 年 1988 ~1992 年 1978 ~1979 年 オオクチバ スとブルー ギルが両方 とも生息 オオクチバ スのみ生息 なし 透明度 m 1983 ~1987 年 1988 ~1992 年 1978 ~1979 年 図2 図3 ※ 示されていない年代については,データはない。
- 1 ウ:多い エ:高い透明度は数値が低いほど濁っているので、高いという読み取りは合いません。
- 2 ウ:多い エ:低い在来魚の種数は多く、透明度はオオクチバスのみの場所より低くなっています。
- 3 ウ:少ない エ:高い在来魚の種数も透明度も、図の読み取りと合いません。
- 4 ウ:少ない エ:低い透明度は正しいものの、在来魚の種数は少なくありません。
この問題は問題の図(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は2です。図2から、オオクチバスとブルーギルが両方いる湖沼のほうが在来魚の種数の平均が多いと読み取れます。外来魚がいると必ず在来魚が減るとは限らない、という意外な結果です。また図3では、両方が生息する場所の透明度がオオクチバスのみの場所より低くなっています。透明度は数値が高いほど澄んでいることを表すので、低いほど濁っていることになります。
出典:文部科学省ホームページ(https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/kakomon/1411255_00011.htm)を加工して作成