問2 図1 は,1967 年のアメリカ,ロングアイランド湾における表層の水,及び…
生態系とその保全について,問1 ~問3 に答えよ。
問2 図1 は,1967 年のアメリカ,ロングアイランド湾における表層の水,及びそこに生息す る生物体内のDDT 濃度を示したものである。DDT とは,農薬として使用されていた化学 物質であり,自然界では分解されにくい。図1 のDDT の生物濃縮に関する正しい文章を, 下の1 ~4 のうちから一つ選べ。
ミサゴ(卵) 13.8 DDT の散布 流出 ※ 数値は,表層の水及び生物体内のDDT 濃度をppm(質量の割合)で表している(1 ppm = 100 万分の1 )。 ※ 矢印は被食される生物から捕食する生物に向かって描かれている。 図1
- 1 イワシでは,動物及び植物プランクトンに比べて50 倍以上にDDT が濃縮されている。図1の数値から、50倍以上という関係は読み取れません。
- 2 ミサゴ(卵)はダツに比べて10 倍以上にDDT が濃縮されている。図1の数値から、10倍以上という関係は読み取れません。
- 3 イワシはダツよりも上位(高次)の栄養段階に属する生物であると推測できる。図1の数値からは、イワシの方が上位だとはいえません。
- 4 生体内のDDT の濃縮の程度は,栄養段階の上位(高次)になるにつれて必ず高くなる。分解されにくい物質は、栄養段階が上がるほど濃くなります。
この問題は問題の図(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は4です。DDTのように分解されにくく、体外へ出にくい物質は、食べる・食べられるの関係をたどるにつれて体内の濃度が高くなっていきます。これを生物濃縮といい、栄養段階が上位になるほど濃度は高くなります。1から3は、図1の数値の読み取りとしては正しくない内容です。上位の生物ほど影響を強く受けることをおさえましょう。
出典:文部科学省ホームページ(https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/kakomon/1411255_00011.htm)を加工して作成