問2 次の文章は,窒素の循環についてのミライとアユムの会話である。文章中の空欄 …
生態系とその保全について,問1 ~問3 に答えよ。
問2 次の文章は,窒素の循環についてのミライとアユムの会話である。文章中の空欄 オ と カ に入る語句の正しい組合せを,下の1 ~4 のうちから一つ選べ。
ミライ:この前,歴史の先生に江戸時代のトイレの話を聞いたんだ。 アユム:どんな話なの。 ミライ:江戸時代のトイレは,排泄物を溜めておくようになっていたけど,その排泄物 が,売買されていたようなんだ。それも,大名屋敷のものは高い値段で売られ ていて,庶民のものは安かったみたいだよ。 アユム:どうして,値段の差がついたのかな。 ミライ:身分による差があったのかもしれないけど,肥料としての効果にも違いがあっ たようだよ。つまり,大名屋敷では,タンパク質など窒素分を多く含むものが 食べられていたことから,排泄物の肥料としての価値も高かったと考えられる よ。 アユム:なるほど,ヒトと農作物との間で窒素が移動していることになるね。 ミライ:排泄物に含まれるタンパク質などは多くの種類の細菌によって分解されてアン モニウムイオン(アンモニウム塩)などになり,これが オ の働きにより硝 酸イオン(硝酸塩)になったりして,植物に吸収されるんだよ。 アユム:細菌がいないと移動しないんだね。 ミライ:排泄物を肥料として与える以外にも,田植えの前にゲンゲ(レンゲ)という植物 の種 を蒔いて生やしておいて,これを土に混ぜて肥料にするという方法もある よ。 アユム:なんでゲンゲなの。 ミライ:ゲンゲはマメ科の植物で,根に空気中の窒素を利用できる カ が共生して いるんだ。ゲンゲを土に混ぜてしまえば,肥料を与えたのと同じことになるん だよ。
- 1 オ:硝化細菌(硝化菌) カ:根粒菌硝化細菌が硝酸イオンをつくり、窒素固定をして根に共生するのが根粒菌です。
- 2 オ:硝化細菌(硝化菌) カ:納豆菌納豆菌は発酵に使われる細菌で、根に共生して窒素固定をする細菌ではありません。
- 3 オ:脱窒素細菌 カ:根粒菌脱窒素細菌は窒素を大気へ戻す細菌で、硝酸イオンをつくる働きではありません。
- 4 オ:脱窒素細菌 カ:納豆菌細菌の名前がどちらも当てはまりません。
解説
正解は1です。アンモニウムイオンを硝酸イオンに変えるのは硝化細菌の働きで、この過程を硝化といいます。脱窒素細菌は逆に硝酸イオンなどを窒素に戻して大気へ放出する細菌なので、当てはまりません。また空気中の窒素を取りこんで窒素化合物に変える窒素固定を行い、マメ科植物の根に共生する細菌が根粒菌です。納豆菌は大豆を発酵させる細菌で、窒素固定の例には挙げません。
出典:文部科学省ホームページ(https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/kakomon/1411255_00010.htm)を加工して作成