問2 表1 は,各生物の遺伝子数とゲノムの塩基対数を示したものである。この表から…
遺伝子とその働きについて,問1 ~問4 に答えよ。
問2 表1 は,各生物の遺伝子数とゲノムの塩基対数を示したものである。この表から分かるこ とについて述べた正しい文を,下の1 ~4 のうちから一つ選べ。
表1 生物名 遺伝子数(個) ゲノムの塩基対数 ヒト(動物) 約2 万2000 約30 億 ショウジョウバエ(動物) 約1 万4000 約1 億7000 万 メダカ(動物) 約2 万 約7 億 ニワトリ(動物) 約1 万5000 約10 億7000 万 イネ(植物) 約3 万2000 約3 億9000 万 シロイヌナズナ(植物) 約2 万7000 約1 億4000 万 大腸菌(細菌) 約4500 約460 万
- 1 表1 の生物では,ゲノムの塩基対数が多い生物ほど遺伝子数が多い。塩基対数が多い生物ほど遺伝子数が多い、という関係にはなりません。
- 2 ゲノムの塩基配列の中には遺伝子として働かない部分があるため,表1 からは,各生物における1 つの遺伝子の平均的な大きさ(塩基対数)を求めることはできない。遺伝子としてはたらかない部分があるので、割り算では求められません。
- 3 表1 の生物では,ゲノムの塩基対数は,遺伝子数の1000 ~2000 倍の値となっていることが分かる。一定の倍率にはなっておらず、生物によってばらつきがあります。
- 4 表1 から,ヒトの体をつくる細胞数はショウジョウバエの約30 倍,イネの体をつくる細胞数はシロイヌナズナの約3 倍であることが分かる。遺伝子数やゲノムの大きさから、体の細胞数は分かりません。
この問題は問題の図(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は2です。ゲノムの塩基配列のうち、実際に遺伝子としてはたらく部分はごく一部で、それ以外の部分も多く含まれます。そのため、ゲノムの塩基対数を遺伝子数で割っても、1つの遺伝子の平均的な大きさを求めることはできません。1のように塩基対数と遺伝子数は比例せず、3のような一定の倍率にもならず、4のように表から細胞の数が分かることもありません。
出典:文部科学省ホームページ(https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/kakomon/1411255_00007.htm)を加工して作成