問4 次の文章は,里山についての太郎と花子の会話を記したものである。文章中の空欄…
植生の多様性と分布について,問1 ~問4 に答えよ。
問4 次の文章は,里山についての太郎と花子の会話を記したものである。文章中の空欄 コ と サ に入る語句の正しい組合せを,下の1 ~4 のうちから一つ選べ。
太 郎:最近,自分の家の近くで,里山の保全のボランティアを始めたんだ。雑木林の 下草刈りや落ち葉集め,木の伐採の手伝いをしているよ。里山は多くの動物や 鳥,カブトムシなどの昆虫がいるよ(図5 )。 花 子:里山には,自然が多く残されているね。 太 郎:僕らの住んでいる地域のバイオームは照葉樹林だよ。里山の樹木は,コナラや クヌギなどが多いよ。極相の樹種とは違っているんだよ。 花 子:そういえば,コナラやクヌギは,明るい場所での生育に適した コ だと学 習したわね。 太 郎:ボランティアのリーダーの方から聞いた話では,里山はある程度人間が手を加 えることで,長い間変わらない景観を維持しているそうだよ。このことは人が 手を加えることによって遷移を サ ようにしているってことだね。 図5
- 1 コ:陽樹 サ:それ以上進行させないコナラやクヌギは陽樹で、人手が加わることで遷移がそれ以上進みません。
- 2 コ:陽樹 サ:速く進行させる人が手を加えると遷移は速く進むのではなく、途中で止まります。
- 3 コ:陰樹 サ:それ以上進行させない明るい場所での生育に適しているのは陰樹ではなく陽樹です。
- 4 コ:陰樹 サ:速く進行させる樹種の分類も、遷移の進み方も当てはまりません。
この問題は問題の図(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は1です。コナラやクヌギは明るい場所で速く成長できる陽樹です。陰樹は暗い林床でも育つ樹種で、極相林をつくります。また里山では、下草刈りや落ち葉集め、伐採といった人の手が加わることで林が明るく保たれ、陰樹が育って極相に向かう遷移がそこで止まります。人が関わり続けることで、同じ景観と多様な生物が維持されることになります。
出典:文部科学省ホームページ(https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/kakomon/1411255_00005.htm)を加工して作成