問5 次の文章は,免疫に関する実験について述べたものである。文章中の空欄 ケ と…
体内環境と恒常性について,問1 ~問5 に答えよ。
問5 次の文章は,免疫に関する実験について述べたものである。文章中の空欄 ケ と コ に入る語句の正しい組合せを,次のページの1 ~4 のうちから一つ選べ。
系統の異なるマウスを用いて,以下の【実験1 】と【実験2 】を行った。 【実験1 】 ある系統のマウス(X系統)の皮膚を同じX系統のマウスに移植したところ,移植片は 定着した。しかし,別の系統のマウス(Y系統)に移植したところ,移植片は10 日目に 脱落した(図3 )。 移植片は10 日目 に脱落した Y X X 移植 移植片は定着した 脱落 図3 【実験2 】 X系統のマウスの皮膚を,一度X系統の皮膚を移植しているY系統の個体に再び移植 した。すると,移植片は5 日目に脱落した(図4 )。 に脱落した 移植片は5 日目 に脱落した Y X 脱落 図4 【実験1 】と【実験2 】で,移植片を直接攻撃した細胞は ケ である。また,【実験 1 】より【実験2 】の方が脱落するまでの日数が短かったのは コ が働いたためであ る。
- 1 ケ:T 細胞 コ:記憶細胞直接攻撃するのはT細胞で、2回目が速いのは記憶細胞が働いたためです。
- 2 ケ:T 細胞 コ:マクロファージマクロファージは食作用を行う細胞で、二次応答が速くなる理由にはなりません。
- 3 ケ:B 細胞 コ:記憶細胞B細胞は抗体をつくる細胞で、移植片を直接攻撃する役割ではありません。
- 4 ケ:B 細胞 コ:マクロファージ攻撃する細胞も、脱落が早まった理由も当てはまりません。
この問題は問題の図(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は1です。移植した皮膚を直接攻撃して脱落させるのは、細胞に直接働きかけるT細胞です。B細胞は抗体をつくる細胞なので、移植片を直接攻撃する役割ではありません。また2回目の移植で脱落が早まったのは、1回目の反応で残った記憶細胞がすばやく反応したためです。この二次応答は適応免疫の特徴で、予防接種が効く理由でもあります。
出典:文部科学省ホームページ(https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/kakomon/1411255_00005.htm)を加工して作成