問5 次の文章は,免疫に関わる細胞の働きについての先生と太郎の会話を記したもので…
生物の体内環境の維持について,問1 ~問5 に答えよ。
問5 次の文章は,免疫に関わる細胞の働きについての先生と太郎の会話を記したものである。 文章中の空欄 シ セ に入る語句の正しい組合せを,次のページの1 ~5 のうち から一つ選べ。
先 生:今日は自分の体の白血球を観察してもらいます。 太 郎:どうやって観察するのですか。 先 生:奥歯と歯肉(歯茎)の間の溝を綿棒でぬぐい,スライドガラスにつけて染色しま す。その後,カバーガラスをかけて顕微鏡で観察し,スケッチして下さい。 ~ 実験・観察 ~ 太 郎:スケッチができました(図4 )。大きな細胞が見えましたが,これは口腔上皮細 胞ですよね。この口腔上皮細胞の周囲にとても小さい粒がありました。それか ら,核の形がいびつな細胞(X)もありました。 先 生:小さい粒は口腔内に見られる細菌ですね。種類によっては,歯肉や歯の病気の 原因になります。それから,核の形がいびつな細胞(X)は好中球です。この細 胞は,病原体を シ します。他に,このような働きをする細胞には ス や樹状細胞があります。また,この働きのことを セ 免疫と言いました ね。 太 郎:もしかして,好中球は歯と歯肉の間で細菌と戦っているのかな。 細菌 口腔上皮細胞 X 図4
- 1 シ:抗体で攻撃 ス:リンパ球 セ:自然好中球は抗体をつくらず、取り込んで分解する働きをします。
- 2 シ:抗体で攻撃 ス:マクロファージ セ:適応(獲得)抗体で攻撃するのは好中球の働きではありません。
- 3 シ:取り込んで分解 ス:リンパ球 セ:自然食作用を行う仲間はリンパ球ではなくマクロファージです。
- 4 シ:取り込んで分解 ス:マクロファージ セ:自然好中球は取り込んで分解し、マクロファージも同じく働き、これを自然免疫といいます。
- 5 シ:取り込んで分解 ス:マクロファージ セ:適応(獲得)生まれつき備わったこのしくみは適応免疫ではなく自然免疫です。
この問題は問題の図(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は4です。好中球は病原体を細胞内に取り込んで分解する食作用によって働きます。抗体で攻撃するのはB細胞からつくられる抗体産生細胞の役割です。同じように食作用を行う細胞にはマクロファージや樹状細胞があります。リンパ球はB細胞やT細胞のことなので当てはまりません。また、生まれつき備わっているこのしくみを自然免疫といいます。
出典:文部科学省ホームページ(https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/kakomon/1411255_00003.htm)を加工して作成