問3 次の文章は,生態系の保全について述べたものである。文章中の空欄 キ ケ に…
生態系とその保全について,問1 ~問3 に答えよ。
問3 次の文章は,生態系の保全について述べたものである。文章中の空欄 キ ケ に入る語句の正しい組合せを,次のページの1 ~6 のうちから一つ選べ。
ウミガラス(図2 )は,亜寒帯の離島や海岸の断崖で集団営巣し,潜水で魚を捕らえる 鳥類である。1960 年代の日本では,約8,000 羽の個体数が確認できたが,急激に減少 した。かつて行われた観光事業,ひなの食料の減少,魚網による溺死,捕食者の増加な ど様々な要因で生息数及び繁殖数が激減したと考えられている。現在では北海道の天売 島 などで繁殖する。環境省はこれらの状況から,ウミガラスを キ に指定している。 近年,天売島では,繁殖数の回復のために,ウミガラスのデコイ(模型)の設置や,鳴 き声による音声誘引を開始した。さらに2011 年からは卵やひなの捕食者の捕獲を開始 した。図3 はその前後のウミガラスの飛来数,つがい数と巣立ちひな数を示している。 図3 からはウミガラスの飛来数は ク ,そして,捕食者の捕獲の開始により,巣立 ちひな数は ケ していることが分かる。 図2 捕食者の捕獲 (年) つがい数 (羽) 3 3 0 0 7 7 図3
- 1 キ:特定外来生物 ク:増加し ケ:増加ウミガラスは在来の鳥なので、特定外来生物には指定されません。
- 2 キ:特定外来生物 ク:変わらず ケ:増加特定外来生物という指定も、飛来数が変わらないという読み取りも誤りです。
- 3 キ:特定外来生物 ク:変わらず ケ:減少指定の種類も、飛来数と巣立ちひな数の変化も当てはまりません。
- 4 キ:絶滅危惧種 ク:増加し ケ:増加絶滅危惧種に指定されており、飛来数も巣立ちひな数も増えています。
- 5 キ:絶滅危惧種 ク:増加し ケ:減少捕食者の捕獲の後、巣立ちひな数は減少ではなく増加しています。
- 6 キ:絶滅危惧種 ク:変わらず ケ:減少飛来数は年々増えており、変わらないとはいえません。
この問題は問題の図(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は4です。ウミガラスは生息数が激減しており、環境省のレッドリストで絶滅危惧種に指定されています。特定外来生物は、日本に持ち込まれて生態系に害を及ぼす外来生物を指す制度なので当てはまりません。また図3では飛来数が0から38へと年々増えており、捕食者の捕獲を始めた2011年以降は巣立ちひな数もおおむね増えていることが読み取れます。
出典:文部科学省ホームページ(https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/kakomon/1411255_00002.htm)を加工して作成