問3 次の文章は,DNA の抽出について,太郎と花子の会話を記したものである。文…
遺伝子とその働きについて,問1 ~問4 に答えよ。
問3 次の文章は,DNA の抽出について,太郎と花子の会話を記したものである。文章中の空 欄 オ キ に入る語句の正しい組合せを,次のページの1 ~4 のうちから一つ選 べ。
太 郎:明日,ブロッコリーの花芽を使ったDNA の抽出実験があるから,手順を確認 しておこうと思うんだ。 花 子:いいわよ,一緒に確認しましょう。 太 郎:この実験の方法は,まずDNA を溶かし出す,次にDNA を見えるようにする の2 段階だと習ったね。明日は抽出液を作るところから僕たちでやるのかな。 花 子:きっとそうね。使用する試薬は塩化ナトリウム水溶液,中性洗剤,エタノール よ。抽出液は,塩化ナトリウム水溶液と オ を混ぜて作るのよね。 太 郎:ちょっと待って。 オ はなぜ加えるのかな。 花 子:それを考えるために,DNA の性質と試薬の特徴をメモ(図1 )にまとめて整理 してみましょう。 メモ1 DNA はエタノールに溶けにくい メモ3 塩化ナトリウム水溶液はDNAを抽出しやすくする働きがある メモ2 中性洗剤には細胞膜や核膜を 溶かす働きがある 図1 太 郎:ありがとう。だから オ を加えるんだね。これで抽出液ができるね。 花 子:でも,そのまま抽出液をブロッコリーにかけてもDNA を取り出しにくいか ら,細胞をすりつぶしてから抽出液を入れるのよ。そして,静かに混ぜた後, 5 分ほど静置して,茶こしを使ってろ過するのよ。 太 郎:ちょっと待って。DNA だけをより見やすくするには,茶こしに残るもの,ろ 液のどっちを使った方がいいかな。 花 子:DNA 以外のものが比較的少なくなっている カ よ。 太 郎:そうか。それから最後にDNA を見えるようにするために キ を加えるん だね。 花 子:これで明日は大丈夫ね。
- 1 オ:中性洗剤 カ:茶こしに残るもの キ:エタノールDNAは液のほうに出ているので、茶こしに残るものではなくろ液を使います。
- 2 オ:中性洗剤 カ:ろ液 キ:エタノール膜を溶かす中性洗剤を加え、ろ液にエタノールを加えてDNAを見えるようにします。
- 3 オ:エタノール カ:茶こしに残るもの キ:中性洗剤エタノールはDNAを溶かし出すためではなく、見えるようにするために使います。
- 4 オ:エタノール カ:ろ液 キ:中性洗剤ろ液という点は正しいものの、加える試薬の順序が入れ替わっています。
この問題は問題の図(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は2です。メモにあるとおり、中性洗剤には細胞膜や核膜を溶かす働きがあるので、DNAを細胞の外へ出すために抽出液に加えます。エタノールはDNAが溶けにくい液体なので、最後に加えるとDNAが白い糸状になって見えるようになります。またろ過したあと、DNAは液のほうに溶け出しているので、DNA以外のものが少ないろ液を使うのが適しています。
出典:文部科学省ホームページ(https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/kakomon/1411255_00001.htm)を加工して作成