問5 D と E に当てはまる語句の組合せとして適切なものを,次の1 ~4 のう…
次のⅠ・Ⅱについて,後にある問1 ~問8 に答えよ。 Ⅰ 生徒が作成した年表についての問に答えよ。 年表 国際的な通貨制度の成立と国際関係 年 世界の出来事 年 日本の出来事 イギリスで,金本位制が採用され る。 林則徐が広州に派遣され,イギリス 商人の所有する A を没収する。 イギリスが,清との戦争をおこす。 イギリスの中央銀行であるイングラ ンド銀行が,紙幣の発行を独占する。 ドイツで,金本位制が採用される。 フランスで,金本位制が採用される。 第一次世界大戦の開戦により,各国 で金本位制が停止される。 日米和親条約が締結される。 日米修好通商条約が締結される。 横浜など3 カ所が開港され,海外へ 金が流出する。 新貨条例が制定される。 日本銀行が設立される。 銀本位制が採用される。 金本位制に移行する。 ⒜ ⒝ ⒞ Ⅱ 次のカード1 ~カード3 と会話文についての問に答えよ。 カード1 この人物は,18 世紀のフランスの啓蒙思想家である。 彼は,『社会契約論』を著して自由や平等,人民主権など を主張し,近代の世界に大きな影響を与えた。 カード2 この人物は,フランスの貴族出身の自由主義者である。 彼は,アメリカ独立戦争に義勇兵として参加し,帰国し て,1789 年に人権宣言を起草した。 カード3 この人物は,日本の思想家である。彼は,岩倉使節団に 同行して,フランスに2 年余り滞在した。また,1890 年の第1 回衆議院議員総選挙に当選したが,翌年辞職し た。 ⒟ ⒠ 会話文 生徒X: カード1 の人物は,フランス革命を理論的に支えたルソーですよね。 生徒Y: そうですね。カード2 のラ= ファイエットが起草した資料3 からも,ルソーの 影響を読み取ることができます。 生徒X: ルソーの考え方は,日本にも伝わったのですか。 生徒Z: はい。カード3 の中江兆民は,フランスから帰国後にルソーの『社会契約論』の 一部を翻訳して,自由民権運動で活躍した植木枝盛などに影響を与えました。 資料3 と資料4 からは共通して, D と E という考え方を 読み取ることができます。 生徒X: その後の日本では,大日本帝国憲法が発布されて,法律の範囲内で人権が認め られていきます。私たちのグループでは,人権をテーマに探究活動を進めてみ ましょう。 資料3 人権宣言(意訳してある) 第2 条 あらゆる政治的結合の目的は,人間の,消滅することのない自然的な諸権利の保 全にある。これらの諸権利とは,自由,所有,安全および圧政への抵抗である。 第3 条 あらゆる主権の根源は,本来的に国民にある。いかなる団体も,いかなる個人 も,国民から明示的に発するものではない権威を行使することはできない。 資料4 植木枝盛の憲法私案(意訳してある) 第72 条 政府がわがままにこの憲法に背き,勝手に人民の自由の権利を害し,日本国の 趣旨を裏切るときは,日本国民はその政府を打倒して新たな政府を設けること ができる。 第114 条 日本連邦に関する立法権は,日本連邦人民全体が有する。 第115 条 日本連邦人民はみな,連邦の議会制民主主義に携わることができる。
問5 D と E に当てはまる語句の組合せとして適切なものを,次の1 ~4 のうちから一つ選べ。
- 1 D―横暴な政府に対して抵抗する権利 E―国民主権資料3・資料4はともに、政府が権利を侵害した場合に人民が抵抗できるという考え方と、主権が国民にあるという考え方を示しています。
- 2 D―横暴な政府に対して抵抗する権利 E―人種差別の撤廃Dの説明は正しいものの、人種差別の撤廃は資料3・資料4のいずれにも述べられていない内容です。
- 3 D―私生活をみだりに公開されない権利 E―国民主権Dが誤りです。資料3・資料4は私生活を公開されない権利ではなく、横暴な政府に対して抵抗する権利について述べています。
- 4 D―私生活をみだりに公開されない権利 E―人種差別の撤廃D・Eともに誤りです。資料3・資料4が共通して述べているのは、政府への抵抗権と国民主権という考え方です。
この問題は問題の図(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は1です。資料3(フランス人権宣言)第2条は圧政への抵抗権を、第3条は主権が国民に由来することを述べています。資料4(植木枝盛の憲法私案)第72条も政府が人民の自由を害する場合に人民が政府を打倒できるという抵抗権を、第114条は連邦人民全体が立法権を有するという国民主権を述べています。したがって両資料に共通するのは、横暴な政府に対して抵抗する権利と国民主権という考え方です。
出典:文部科学省ホームページ(https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/kakomon/1411255_00019.htm)を加工して作成