問8 太郎さんたちは,表2 の続きとして次の表3 を作成した。表3 から読み取れ…
次のⅠ・Ⅱについて,後にある問1 ~問8 に答えよ。 Ⅰ 次の会話文1 について,後にある問に答えよ。 会話文1 生徒: 学校の授業でグローバル化について学習する中で国際連合(国連)のはたらきに興 味を持ち,特に拒否権の行使について調べ,表1 を作成しました。 先生: どのようなことがわかりましたか。 生徒: 例えば,1960 年代まではソヴィエト連邦(ソ連)の行使数が多いことがわかりま した。そしてこれは, A の国々との対立を背景に行使されたものだと考え られます。また,日本の国連加盟もソ連の拒否権の行使と関係があることがわか ります。 先生: 日本の国連加盟が実現するまでの間に,ソ連の姿勢が変わったことがわかります ね。他にはどのようなことがわかりましたか。 生徒: アメリカ合衆国が B 後に拒否権を行使していることがわかります。アメリ カ合衆国とソ連の対立関係が影響していると考えました。 先生: この対立は冷戦と呼ばれ,多くの国が影響を受けたことも授業で学びましたね。 では,冷戦終結後はどうなったのでしょうか。 生徒: 冷戦終結後も世界各地で内戦や紛争がおこっています。私はこのことと拒否権の 行使との関連について調べてみようと思います。 表1 アジア諸国の国連加盟に対して拒否権が行使された例 ⒜ ⒝ ⒞ Ⅱ 次の会話文2 について,後にある問に答えよ。 会話文2 太郎: 歴史総合の授業で学んだ,「世界終末時計」について表2 にまとめてみました。 花子: 表2 内の残り時間の表記は何を表しているのですか。 太郎: これは,地球滅亡を午前0 時とし,それまでの残り時間を象徴的に示すもので す。残り時間が少なくなれば,それだけ世界が破滅の危機に近づいていることを 示しています。今回はまず,21 世紀初めまでをまとめてみました。 花子: 世界の破滅ということは, C と残り時間は短くなるということで すか。 太郎: 基本的にその通りですが,実際に C ことがなくても, D などの出来事によっても残り時間は短くなるみたいですね。 花子: 逆に,どのような時に残り時間が伸びているのでしょうか。 太郎: それぞれの個別の事象を調べることも大切ですが,なぜそのような傾向がみられ るのかを考えてみるのも面白そうですね。核兵器や戦争・内戦以外にも人々の生 活に密接な経済について調べてみるのもいいですね。 表2 年 残り時間 その年の残り時間に影響を与えた出来事 2 分 アメリカ合衆国とソ連が水爆実験を行う。 12 分 アメリカ合衆国とソ連が部分的核実験禁止条約に調印する。…………… 12 分 アメリカ合衆国とソ連がSALTⅠ(第一次戦略兵器制限交渉) を調印する。 9 分 インドが核実験を行う。 7 分 イラン・イラク戦争が勃発する。…………………………………………… 10 分 東欧の民主化が進む。冷戦が終結する。 17 分 ソ連が崩壊する。……………………………………………………………… 9 分 インドとパキスタンが核実験を行う。 7 分 前年にアメリカ同時多発テロがおきる。…………………………………… ⒟ ⒠ ………… ゴルバチョフ書記長が中距離核戦力(INF)全廃条約に署名したことは,その内容が政府 によって既に批准されていたことを示している。…外交政策の転換は,ゴルバチョフの 国内改革と開放の呼びかけと相まって,アメリカ合衆国との関係の改善に貢献した。こ の国が国内自由化の道を歩み続ければ,これらの関係はさらに強化されるだろう。 ⒟
問8 太郎さんたちは,表2 の続きとして次の表3 を作成した。表3 から読み取れることについ て述べた文ア・イの正誤の組合せとして適切なものを,下の1 ~4 のうちから一つ選べ。
表3 年 残り時間 その年の残り時間に影響を与えた出来事 5 分 北朝鮮・イランの核開発問題が発生する。 6 分 アメリカ合衆国の大統領が核廃絶運動を推進する。 5 分 前年に日本で発生した原子力発電所の事故により,原子力の安全性に 対する懸念が強まる。 2 分半 アメリカ合衆国の大統領が核廃絶や気候変動対策に消極的な発言をする。 2 分 北朝鮮が行っている核開発の影響による核戦争への懸念が強まる。 100 秒 新型コロナウイルス感染症が世界的に広がる。 100 秒 ウクライナ情勢などによって世界の危機感が高まる。 気候変動への目標が十分に達成されていないことがわかる。 ア 国境を越えておきる課題が,「残り時間」に影響を与えてきた。 イ パリ協定で定められた気候変動対策の目標は,達成された。
| 年 | 国連加盟を目指したアジア諸国 | 拒否権を行使した国 |
|---|---|---|
| 1955 | 日本 | ソ連 |
| 1957 | 大韓民国 | ソ連 |
| 1957 | ベトナム共和国 | ソ連 |
| 1958 | 大韓民国 | ソ連 |
| 1958 | ベトナム共和国 | ソ連 |
| 1976 | ベトナム社会主義共和国 | アメリカ合衆国 |
- 1 ア―正 イ―正目標が十分に達成されていないと書かれているので、イは正しくありません。
- 2 ア―正 イ―誤国境を越える課題が挙げられており、気候変動の目標は達成されていません。
- 3 ア―誤 イ―正アもイも判断が逆になっています。
- 4 ア―誤 イ―誤感染症や気候変動など、国境を越える課題が確かに挙げられています。
この問題は問題の図(写真・図・表など)を見て答えます。表はこのページに組み直して載せています。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は2です。表3には、核開発や原子力発電所の事故に加えて、新型コロナウイルス感染症の流行やウクライナ情勢、気候変動が挙げられています。これらはいずれも一国にとどまらない課題なので、アは正しいといえます。一方、最後の行に気候変動への目標が十分に達成されていないとあるので、パリ協定の目標が達成されたとするイは誤りです。
出典:文部科学省ホームページ(https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/kakomon/1411255_00018.htm)を加工して作成